Googleは、以前はパソコンサイトをページ評価の基準にして検索順位を決定していましたが、スマートフォンの普及に伴い、ページ評価の基準などを段階的に変更してきました。
・2014年12月/モバイル検索結果に「スマホ対応」というラベルを表示
・2015年4月/スマホ対応しているかどうかをモバイル検索のランキング要因に加味すると発表
・2016年10月/数ヶ月以内にPC版とモバイル版を分離して、モバイル独自の検索結果を表示すると発表
そして、2018年3月には「モバイルファーストインデックス」の開始が発表され、パソコンサイトではなくスマホサイトをページ評価の基準とするようになりました。
これにより、検索結果を表示する際にどのページを上位に表示するかの判断がスマホサイトをもとにおこなわれることになります。
では、ホームページのスマホ対応は必要かということですが、モバイルファーストインデックスの開始からもわかるように、いまとなってはスマホ対応は必須かと思います。
モバイルファーストインデックスの開始以前であれば、モバイルユーザーを対象としていないホームページや、BtoBの企業のようにモバイルからのアクセスが少ないホームページの場合には、急いでスマホ対応する必要がありませんでしたが、ページ評価の基準がスマホサイトとなった今、スマホ対応をするしないの選択余地はなくなったかと思います。
(あくまでも個人的見解ですが。)
しかし、ホームページのスマホ対応と言っても、簡単にできるわけはなく、現状のホームページがそのままスマホ対応させるのには難しい作りになっていたり、やはりコストもかかることなので現実的には難しい面はあるかと思います。
ただ、スマホ対応しないことによるデメリットが大きくなった以上、ホームページの目的をブランディング効果だけでなく集客効果も高めたい場合には、新規制作をする際はもちろん、リニューアルのタイミングなど、できるだけ早い段階でスマホ対応をすることをおすすめします。
Googleアナリティクスの場合でご説明させていただきますが、Googleアナリティクスにはモバイルでの閲覧状況を見ることができます。
「ユーザー」>「モバイル」>「サマリー」を選択すると、以下のどの環境から閲覧されたかの割合が見ることができます。
・desktop
・mobile
・tablet
サイトの性質やターゲット層によって割合は変わってきますが、PCでの閲覧がまだ8割以上を占めていたり、逆にスマートフォンやタブレットからの閲覧が5割を超えていたりといった状況になっているかもしれません。
以前であれば、この指標はスマホ対応をするかしないかの判断基準としていた部分もありますが、これからはスマホ対応が必須であるため、それよりも閲覧状況に合わせたサイト設計やページ構成などを考える際の判断材料になってくるかと思います。
パソコンサイトとスマホサイトでは、ホームページの見え方が大きく異なるため、メインのターゲット層がより分かりやすく、使いやすいホームページになっていることが大切です。
では、ホームページをスマホ対応するとして、どんな方法があるのか、またどの方法が適しているのかについて考えてみたいと思います。
まず、どんな方法があるのかについてですが、いろいろな方法があるかと思いますが、一般的な方法としては以下の方法になるかと思います。
・レスポンシブウェブデザイン
・スタイルシートの切り替えによる表示切り替え
・PCサイトとは別にスマホサイトを制作
次に、どの方法が適しているのかについてですが、それぞれにメリット、デメリットはあるものの、特別な理由がないようであれば、Googleで推奨しているレスポンシブウェブデザインによるスマホ対応が良いかと思います。
このあたりは、現状のホームページの状況を踏まえ、実際にスマホ対応を依頼される制作会社にご相談されると良いかと思います。
あくまでも個人的見解にはなりますが、ご参考にしていただければと思います。
スタンダードラボでは、ホームページのスマホ対応のご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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